So-net無料ブログ作成
検索選択

和菓子のアン [本]


DSC_0014.JPG

和菓子のアン 坂木 司著 



タイトルに惹かれて読み始めた

表紙には梅の焼き印のある お饅頭

18歳の梅本杏子がデパ地下の和菓子屋さんで働き始め

お客さんに上生菓子について聞かれることから

和菓子に興味をもって いろいろ学んでいくというストーリー



「こなし」「練りきり」など知っているようで知らないことばかりで

なかなか面白かった



特に おはぎについては 「ほーっ!」と思わず口にしてしまうほど...

おはぎは 七変化する名前を持っていて

春の 「ぼた餅」  秋の「おはぎ」 ← これは知っていた!

糯米を搗かずにつくるから 「つきしらず」

月を当てて 「月知らず」

月が見えないから 「北窓」

いつ着いたかわからないから 「夜船」

搗いている音がしないので隣にもわからないから 「隣知らず」

まぁ...なんというか

日本人は 言葉遊びが好きなんですね...



あっという間に読んだ 

私はやっぱり ケーキより和菓子のほうが断然好き(*´▽`*)


伝統芸能 [本]


DSC_0349.JPG




最近 続けて歌舞伎役者に関する本を3冊読んだ

「小山三ひとり語り」 中村小山三

「菊乃助の礼儀」   長谷部 浩

「菊五郎の色気」   長谷部 浩

4歳から舞台に出て、93歳になる現役歌舞伎役者最高齢の中村小山三のひとり語りは

軽妙で明るく深く 1936年に起きたニ、ニ六事件の時に買った化粧用の刷毛をいまだに

使っている...というくだりには 思わずうなってしまったし

菊五郎には「色気」と 菊之助には「礼儀」 

この二冊の本の内容と題名は 読んでみると どんぴしゃりなネーミング[ぴかぴか(新しい)]



それぞれ三人の人物像が浮き上がって 本当に面白かった

歌舞伎は奥が深くて はまりそうです




--------------------------------------------------------------------------------

「三人吉三巴白浪」

大川端の場 

月も朧に白魚の篝(かがり)も霞む春の空 つめてえ風もほろ酔いに 心持よく浮か浮かと、

浮かれ烏の只一羽塒(ねぐら)へ帰る川端で、竿の雫か濡れてで粟、

思ひがけなく手に入る百両

( ト 懐の財布を出し、 にったりと思ひ入れ、此時上手にて厄払ひの声して 

お厄払ひませう、厄落とし、厄落とし、と呼ばはる。)

ほんに今夜は節分か、

西の海より川の中 落ちた夜鷹は厄落とし、

豆沢山に一文の銭と違って金包み、

こいつあ春から縁起がいいわえぇ



--------------------------------------------------------------------------------



なんて季節感あふれる 歌舞伎の台詞...


明日は立春で満月[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]


nice!(25) 

染織作家 [本]

 

Green's log

 

ここのところ 続けて...

重要無形文化財保持者(人間国宝)である 

志村ふくみさんの本を読んだ。

 

大正13年生まれというから 今年89歳。

科学染料が隆盛するなかで ひたすら自然染料にこだわったひと。

いろんな織物の技術がでてきても 一生平織りだけに徹してきたひと。

自然染料と平織だけで60年...。

重要無形文化財保持者の伝記はあっても

自分自身の言葉で書物を残すのは

そんなに多くはないだろうと思った。

 

 

雑誌のインタビューでは

  「 なぜ コツコツが大切かといば、材料と親しくなるからです。 」

  「  人の人生も機織りのようなものだと思います。

    いろんな人と接する、事件が起きる、何かを感じる。

    でも最後には必ず、トン、とやって一日が終わり 朝が来る。 」

 

 

この本を読んでいるうちに 着物を着たくなった。

 

七歳のお祝いには まだまだ年数はあるけれど

孫の着物を確認しようと箪笥をひらく。

そしたら 

母が縫ったもの...

叔母が染めた着物がたくさんあった[ぴかぴか(新しい)]

すっかり忘れていた。

 

これからは 演奏会やあらたまった所へのお出かけには

できるだけ着物を着よう

そう 思った

もったいないものね...。

 


nice!(15) 

星野道夫 [本]

 

DSC_1360.JPG

 

 

今月号のBE-PALの附録は 

星野道夫のカレンダー

 

動物写真家の彼は16年前の夏 

カムチャッカでヒグマに襲われて亡くなった

 

「 旅をする木 」 「 風のような物語 」 「 アラスカ光と風 」...

写真だけでなく エッセイも本当に素敵

 

特に 「 旅をする木 」は 

何回も何回も読んで  それでも持ち歩き 

一冊目はボロボロになってしまい 再度購入した

 

没後こんなに時間が経つのに

こうして特集されるのだから

いまだに...

私を含めて みんなに愛されているのだろうね[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]

 


nice!(16) 

31文字の情景 [本]

 

DSC_0736.JPG

                             ≪花林檎≫

 

一昨年の夏 亡くなった

河野祐子という歌人の名前を 

あちこちの書評で目にするようになり 2冊購入

 

ありふれた日常を31の文字で

暖かく切り取っていて 素敵だ!と思った 

なかでも この二つの歌が好き

 

       しっかりと飯を食わせて陽にあてし ふとんにくるみて寝かす仕合せ

                             『紅』 平成3年

       さみしくてあたたかかりきこの世にて 会い得しことを幸せに思う

                            『家族の歌』平成23年

 

この秋... 

第一回 「 ~家族を歌う~ 河野祐子短歌賞 」 というのがあったらしく 

14日付けの産経新聞に発表されていた

 

       寄港する夫に届ける子の写真 ばんそうこうの訳を書き足す

                                                                          下町あきら

 

       恥ずかしいくらいに手を振る母がいてバンクーバーへ僕は旅立つ

                           澤邊 稜

 

       留守電に元気な頃の母の声『 あれ おらんがな?』消せずに5年

                           子川多栄子

 

たったの31文字に...

こんなにたくさんの思いや情景を詰めることができるなんて

本当にいいなぁ...って

心からそう思う[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]

 


nice!(10)